I'm not nameless.

吉澤閑也くんとギターロック

私はCDに何を求めるか②

前回

vanilla73831.hateblo.jp

 

とか言ってまたしばらくわたしの趣味嗜好の話になりますが、「それわかるマジ卍」と話しかけてくれる同類が現れることを祈りつつ続きを書くよ。前回書き忘れてたけど、『I LOVE YOU TILL I DIE』やBrian the SunHEROES』のような縦向きジャケもめっちゃ好きなんだよね。

 

今回はブックレット。内容が内容なので写真は載せられませんが。

 

私の好みのブックレットはいくつかの種類に分けられます。

⑴歌詞の配置が特殊タイプ

⑵セルフライナーノーツ付きタイプ

⑶写真がすきタイプ

エトセトラエトセトラ。

 

⑴に該当するのは昔のフォーリミとかBURNOUT SYNDROMESとかかな。

フォーリミ変わっちゃったから新譜の楽しみが一つ減ったよなあ。。私が知ってるのは「sonor」「monolith」「YON」「CAVU」「TOY」「AIM」だけなんだけど、自主で作ったシングルとかはどうなんですかね。マーキングオールが違うのは知ってます。

最初にCAVUの歌詞カードを見たとき、読みづらすぎて頭が痛くなった。私はCDを借りてくると必ず大学ノートに歌詞を写すんですが*1、正しいスペースの入れ方や改行が分からなかったためあえなく断念。なので『eureka』以前の音源に収録されてる曲を覚えるときは、歌詞サイトの力を借りることにしました。歌詞カードはアートとして楽しんでます。“soup”の歌詞の配置が好き。

 

バーンアウトは『檸檬』の歌詞カードを見たとき、すっごいきゅんとしました。何がいいってまずフォントが良すぎませんか。しかも縦書きだから英字部分は字の向きが変わるんです!すき。頭脳明晰な音楽にしか許されないタイプの歌詞カード。

歌詞がモチーフに囲まれてたり、特定の文字が行ごとに角度を変えたり。まじで説明が難しいので現物を見ろ。こんなブログ読まんでええわい。

 

⑵これもっといろんなアーティストがやってくれればいいのに。

 

 

⑶には特に取り立てて言うことはない。

 

そしてこれはどれにも該当しなかったのでここで触れるんですが、たまにブックレットの紙質がコート紙ではなく、ざらりとした手触りの普通の紙のときは「嗚呼…」と思います。語彙力。

 

 

 

 

そして忘れてはならない「シークレットトラック」。

私の経験上、シークレットトラックは普通に明記されてる曲と同じトラックに入れられているか、独立したトラックでめちゃくちゃ曲の間が空いてるかだったんですが、世の中には「一曲目の前に収録されており、巻き戻さないとわからない」というけったいな形式もあるそうですね。いずれにせよ配信だとシークレットトラックが無きものにされていることが多いし、他の曲と併せてひとつのトラックにまとめられている場合だと2曲とも抹殺されてしまうので、やはり数百円の違いならCDのがいいんじゃないかと。

シークレットトラックって大体において結構ふざけてたり振り切ってたりするから買いだよ、買い。損得の話じゃないけどさ。ただたまにBLUE ENCOUNTの『≒』よろしくマジでいい曲入れてくる空気の読めないアーティストいるから困る。好き。

あとこれもオフィシャルのインタビューで言ってたからいいよね、『あいなきせかい』のシークレット、まじで最初聴いたときうちのコンポが変な電波に乗っ取られたんじゃないかって思った(笑)あれナイサーで演らなかったのすっごい残念だけど「カフカ登場」だの「遅れてきたルーキー」だの、果ては「We are KFK」ってあの空間で歌われようもんなら、私お家に帰るときにお骨になってただろうから賢明な判断だな(不謹慎)。*2

 

ちゅーか 私なに?あいなきせかい好きすぎかよ…

 

CDは聴くときにかかる手間も丁度いいよね。

スマホで音楽を聴こうと思ったら、液晶を一度タップするだけで済んでしまうから、なんだかすごく味気ない気がする。まあ、新しい世界を知ろうとしているとき(例えば友人から教えられたバンドのMVを見ようとしているとき)、緊張と期待で右向きの三角に触れるのをためらい、唾を飲み込んだのち意を決して画面に触れるときの、あの感覚はなかなかオツなもんですけどね。ストリーミングはあんま好きくないです。

それならもっと手間のかかるレコードとかカセットのがいいんじゃねえか、と。しかしこれはね、スマホの音楽アプリ・12cm・8cmCD・MD・USBレコード・カセット全部通ってる私が言わせていただきますが、レコードはまじでわからん。

一度両親に手伝ってもらってロキゾンのアナログ聴いたんですよ。でも制約が多すぎて自分1人では操作ができず、またメンテ用の道具の多さにも途方にくれ、それっきり。プレーヤーは(なぜか玄関で)埃をかぶっている。タワレコキャンペーンのアカウントさん、せっかくいただいたのに使いこなせなくてごめんなさい。

カセットもね、これ私がめっちゃ部屋に引きこもってた時の話なんですが、自分の部屋にいるじゃないですか。灯りはつけずに窓辺で日向ぼっこしてるんですよ(私の部屋は日当たりがいい)、ポンコツのラジカセでジョージ・ウィンストンのカセットを聴きながら。あったかいなあ、心地いいなあ…とうつらうつらしながら音の波に身を任せかけたそのとき、曲が途中で止まる。カセットをひっくり返すために立ち上がらなきゃいけないこのやるせなさがあなたには分かりますか。

 

それでいうとCDってすごく優秀で、レコードやカセットよりも手間がカットされていて、デジタルデータよりも儚い。しかも丈夫。これどこで聞き齧ったのか覚えてないけど、CDは復元用信号がきちんと記録されているので、放射状についた傷なら再生に支障が出ないんですって。まあいつかダメになってしまうことが避けられない代物ではあるにせよ、寿命が長いに越したことはないからな。

 

加えて、私のような収集癖のある人間にはCDはうってつけだと思います。スニーカー集めたり楽器集めたりもいいけど、やっぱり一個あたりの金額が馬鹿にならないんだよな。CDもまあまあ値は張るけど、500円で買えるCDもあるし。私のおすすめはこれです。

 

うるさい

 

 いやまあ500円シングルは「青い春」しか持ってないけどさ…「うるさい」好きなんだよね…(遠い目)

 

 

 

あとCDが好きな人って、その1枚1枚に相当な想い入れがあると思う。

例えば私の場合だと、アンパレは初めて衝動買いして初めて音楽で泣いた1枚だし、『pulse』はカフカ最後のライヴで買った1枚だし、Brian the Sunの『HEROES』は高校入試の前の夜に買ったし、みたいなね。ものによってはシリアルナンバーとかも入ってるし(Getting Better所属バンドに多い印象)。

 

もし私が「私とCD」っていうテーマで何かに文章を寄稿するとしたら、去年の夏に母の実家に帰省したときにさよならパリスのアルバムを買って、祖母の家の2階にひとりで引きこもってずっと聴いてたときの話を推します。エアコンは無いけど風通しがいい部屋で、歌詞カードを見ながら、安いコンポから流れる音を聴いてるうちにだんだんぼうっとしてきて*3、最後まで聴き終わったあともなんとなくぼんやりしてたら下から「ご飯やで」と呼ばれて「はいはい」と返事をして降りていった時の、あの優越感と背徳感!気分はまさしくTEENAGE GOONIESでした。今日もまた一人地下室へ潜った…わたしがいたのは地上2階でしたけど。

 

…グダグダしてきたからもういいかな?次回で一応〆ます。

*1:というか歌詞カードを破損したくないし、うっかり他人に触られてシミでもついてはおおごとなので手持ちのCDでもやります

*2:ナオヤさん、不謹慎の正しい使い方は多分こっちですよ…

*3:熱中症になったオチとかではない