I'm not nameless.

吉澤閑也くんとギターロック

12月15日のこと

気付いたら2年経ってた。

当時の私に「君は今でもカフカを好きでいるよ」と伝えたらきっと安堵するだろうな。
でも、「KFKもいなくなっちゃったよ」って伝えたら、下手すりゃ正気じゃいられなくなるかもな。
KFKが姿を消そうとしたその寸前まで、彼らに対して”私からカフカを奪わないで”と思っていた愚かなファンですので。


2017年12月15日、たったひとりで渋谷の喧騒に乗り込んだ16歳(!)の私は、その夜の出来事をブログに書き殴りました。こことは別に取得した、今はもう私以外閲覧できないようにしているブログに。
ひとつひとつ思い出しながら書いていたら、年も越しちゃったんだっけな。
いまそのエントリを読みながらこの文章を打っているんだけど、この箇所に差し掛かったときちょっと泣いちゃったりしてます。

ほんとは徹夜したいくらいの精神状態だったけど、厄介になる以上伯父と伯母に迷惑はかけられないから、いつも通りポッドキャストをかけて眠ろうとした。それがよくなかったんだ。

序盤の「以上4人、カフカです」っていうひとことを聞いた瞬間泣いて、泣いて。自他ともに認めるレディギャラ狂の私が、その日を境にレディギャラをしばらく聞けなくなりました。

携帯が変わったのを機に、最近また毎晩レディギャラを聴くようになったんですけどね。

とにかくあの時はカフカに触れるのが辛すぎました。そのくせ彼らの音楽には縋りたくて、ウォークマンの中に作ったあの日のプレイリストをずっと再生して、勝手にどんどんボロボロになったなあ。
上の文章はそのブログを一部抜粋したものなんですが、めちゃめちゃ自分に酔ってんじゃんって感じの表現もありつつ、でももういろんな意味で一生書けない文章だから羨ましくも思います。なんだかんだピュアだし。自分で言うか?それ。

最近はRebirthが好きでよく聴いています。そういや2年前のライヴじゃ一曲もやらなかったなあ、とか思いつつ。
言うてもKFKの方のラストで「彼女は海で」が聴けたから悔いはないです!信じられないけれど、そっちももう8か月前のことなんだよな。

私のフォロワーさんには私より古参のカフカ・KFKファンの方もいらっしゃるけれど、特別親しいわけでもないからこのブログを読みはしないと思います。だから敢えて書く。

私にとってKFKは消化試合みたいになっていたのかもしれない。

最近になって思うのは、KFKとの出会いがあの場でなくて音源だったなら、ショックはさほどのものではなかったんじゃないか?ということ。それでも、KFKラストにもきっちり駆け付けたのは、心のどこかに「生で見るKFKはかっこよかった」という感情が1ミリでもあったんだろうな、ということ。
実はちゃんと活動中にKFKを消化はできていたんですよ。メロバグのときだったから、改名から1年近く経ってはいたけれども。まあこんな身勝手なクソガキが、そこそこの期間居座ってまで呑み込もうとした身勝手さを、彼らが望んでいたとは思えないんですけど。
KFKラストで「私がここに来たのは、カフカのこともちょっとくらい振り返ってくれるかもしれないという愚かな期待があったからだ」と気付いて心臓が冷えたことを覚えているけれど、そういえばあの日僅かに感じられた「かっこいい」がFalling Butterflyでフラッシュバックしたのも事実でした。

一生忘れないと誓った夜だったけれど、2年という年月は数字で見るより長かったみたいです。
今では、もう他人から聴いた話かのように薄らいでしまったし、実際の感覚として昔の自分は他人なんだよな〜。そのときの私に睨まれそうだけど(笑)

今では大好きなpulseを買ったのもあの日の物販だった。まさか廃盤になってないなんで思わなかったから、カッとなって連れ帰ったコンピレーションアルバム。ジョゼもfifiもshepherdもwimm?も、あれがなきゃ聴いていなかったでしょうね。乙も去年無くなっちゃったし。
特別意識していたわけでもないけど、最後にメロンソーダを飲んだのも2年前のクアトロだったと思います。
実をいうとライヴは全然覚えてない!東京とメトロにてだけはっきり覚えてますね。その2曲のほかだと、anemoneと2036聴いたらナイサーを思い出すんですけど、どっちもやってないんだよね。意味わかんないですよね。
新幹線の中で見ていたサイトも、着ていた服も、使ったロッカーの場所も、全部覚えてる。本体であるはずの3時間のほかは、全部。

話は変わるんだけど、つい最近私のファースト携帯が壊れたんです。
iPhone5sだったんですけど*1カフカのグッズのスマホケースが5のサイズだったときだけは自分の携帯が古い機種でよかったなって思いました。そのケースは勿論使うために買ったけど、壊すのが怖くてずっと飾っていたんですよね。
でも先日、意を決して袋を開けました。

2019年は私にとって大事件でした。すでに解散した某バンド(伏せる必要性)にどうしようもなく熱を上げ、KFKが解散し、自分とは無縁だと思い込んでいたジャニーズJr.にはまる。こんなジェットコースターみたいな1年になるとは…。
ごくごく個人的な感覚だから誰にも分かってもらえなくていいけど、ひとつの時代が終わったかのような感覚があったというか。元号も変わったしね。

そういう感傷もあってかあらずか、動かなくなった携帯にボサボサくんのケースをはめたとき、よくわかんないけど凄く厳かな気持ちになりました。
私が自分の中で何かを終わらせたような感覚?寂しいけどすっきりはしたかも、的な。
ほんっとうに、個人的も個人的な話ですが。

話が少し逸れちゃったな。

最近またKFKを聴けるようになってきたんですよ。とくにラブソング以下略。昨日気づいたけど、カフカの曲よりも鮮明にあの日のことが蘇るのはKFKの曲なんですよね。
改名直後にあれを聴きまくっていたのは精神のぐらつきとNight Circusに縋るためだったんでしょうけど、今は純粋に曲がいいなあと思えるようになった気がします。KFKもそんな悪いもんじゃなかったってか、普通に好きだわ、みたいにね。
だけどやっぱり私は諦めが悪いから、KFKをカフカの後進として愛することはこの先も多分無理。

どちらも別々に愛していきます、という2年目の宣言でした。そんなことを言ったところであの4人はもう居ないけれども。
とりあえず手帳の12/15に書いてある「カフカ」の文字を引き継ぐのを、今年で終わらせることから始めようと思う。

*1:当時格安キャリアだったので。機種変と同時にドコモユーザーになりました