吉澤閑也/ピアス #アイドル短歌


こんにちはみなさん。閑也担歴6年目、ピアシング済みアイドルの担当歴まもなく2年目、ピアスを開けて2日目の者です。感無量です。
以降、自担のピアシングについての感情を綴った短歌群です。閑也くんのピアス開通当時に作った作品ですが、私も長く渋り続けたピアシングを(閑也くんをダシに)やっと遂行したということで、記念に発表しようと思います。よかったら読んでってください。
春が過ぎて久しいはずの2月に君は己をきずものにした
ピアシングにまつわる処女信仰的な解釈は、恐らく段々と過去のものになりつつある。それでも、体を傷つける装飾品は今も昔もやたら感傷的に描かれる。とはいえ自担はもう28歳(当時)の立派な大人なわけで、大人なら傷物になるのも自己責任だったりしてね。
蝸牛から私を酔わせたあの星が耳介すら統べることの意味
声が好きだったからファンになった。閑也くんを真似してピアスを開けたもう私の耳は私の陣地ではないという歌。
アイリスの香水 あなた 小さな輪 決して私と交わらぬもの
すーぐ香水の話をする。香水もピアスも、あらゆる装い/粧いの中で群を抜いて外付けハードみがあるのは何故なんでしょう。洋服以上に自分の肉体と同化しない。憧れに近いですよね。
モース硬度6 劈開不明瞭 誓えないけどおそばにおいて
すーぐ石の話をする。きっかけはピアス事変の少し前、宝石を集め始めてしまったことでした。
アクセサリーはどれも呪術的なニュアンスを持つ中、とりわけ社会的な意味をもつリングには出来ない。でもピアスという形の呪いとして持ってはおきたい。これは愛なのか?という歌ですね。
説明が必要な割にあまりピアス短歌らしさのない歌ですが、当時耳飾り用にとスフェーン*1を手に入れたばかりだったので、硬度ネタをひとつ入れたかったんです。私の自担は弱い人じゃありませんが、決して強靭でもない。
ちなみに、何か特定の石を読み込んだわけではないです。
来る朝、あなたが僕を忘れても髪の向こうに虚が残るよ
「結句きみはアイドル」という企画に参加させていただいた「来る朝わたしがきみを忘れたらそれきり 所詮きみはアイドル」*2という歌と対応。正確には「髪の向こうに」のほうが原型で「所詮」が派生作です。肉体に刻まなければならないほど確証がないものを、約束や誓いと呼ぶなんて欺瞞かもなって。
x.com↓別件で作っていた歌に対応させました(そちらもそのうち出すかも)
— なー (@TJ_73831) 2024年5月12日
今作り直すなら「来る朝僕がすべてを忘れたらそれきり 所詮きみはアイドル」にします。修正元の箇所は連作のほうに引っ張られすぎた気がして……やや心残り。諦念の話をするのは好きですが、私の諦観は色気に欠いており不満です pic.twitter.com/U19wNxr8pq
両耳の弾丸(だんがん)跡はそのままにお互いずっと幸せでいる
↑元ネタ。
「お互いずっと幸せでいよう」を穏やかな拒絶だと受け取る人もいるだろうし、対等な人間同士の激励だと解釈することもできるよな、と思ったとき、何だかどぎまぎしてしまいました。
ファンサの所謂「バーン」は銃がモチーフ。日本に生まれ育ったものとして、銃のイリーガルさとアイドルカルチャーの親和性はなかなか興味深く感じたと同時に、そういえばピアスガンという道具があったなと思い出し、結果こうなった。
手書きメッセージではわかりやすい愛の言葉のようなものを書くくせに、インライでは「(ピアスを開けるかどうか)約束はできない」「モテません。何を知ってるんだ!プライベートの」と突き放してくる自担が好きです。距離をはからなくていい相手なんて眩しくないし、秘密がない人なんて美しくないからね。
私の書く平文を読めば一目瞭然ですが、基本的にワンセンテンスが長くクドイです。讃岐弁で言うところの「むつごい」。
自覚があるのに改善しない、いやできないのは何故か?それは偏に私が神経質で、思考を文字に起こすからにはビタビタにニュアンスを詰めるべき、さもなくばトラブルを生むかもしれない……という強迫観念に苛まれているからです。あと若干のウケ狙いね。20を過ぎてからは性分だと思って諦められるようになってきた。
ですから、自分に定型詩が作れるわけがないと思っていたんです。文章の書き癖ゆえか、あるいは単にビギナーであるがゆえなのか、自分の表現力の稚拙さは、実際に一首詠むたびに痛感しています。熟語を使えば情報量は増やせますが、余白がなさすぎて美しくありませんね。女帝こと上沼恵美子さんがご夫君に対して「熟語は言いやすいけど紐解かないと意味がわからない」と仰った話を聞いた時は本当に、本当に耳が痛かった……。
しかし実際に作ってみるとなかなか楽しいです。長文を書くのと決定的に違うのは途中でめんどくさくならず、中途半端なままほったらかさずにすむところ。完成させてしまえば我が子同然ですから、巧拙問わずそれなりにみんな可愛いなと思います。
これからも続けていきたい。お読みいただきありがとうございました。
いやーしかしめっちゃ痛い。それなりにモチーフが大きめのファーストピアスを選んでしまったがために、耳たぶの異物感もすごい。この痛みに耐えつつ公演をこなして、ひと月待たずに引っこ抜いた閑也くん、もしかして私が思ってるより剛の者ですか。良きように言いすぎか、大概向こう見ずだな?貴様(極端)
私は2ヶ月ファーストピアスを外さないぞ。そして現場に可愛いやつを付けていく。トラブらないよう応援していてください。
あと、よかったら冒頭の画像で私を唆した人のアイドル短歌も見てください。上記リンク内の100番が、私が何よりも好きなアイドル短歌です。